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2023年3月30日

Good On Life Vol.1 いのうえのうえん代表 井上広基

  • Special Feature / 特集
  • Good On Life / グッドオンライフ

生まれ育った街で叶えた、
オンとオフの境目を楽しむ暮らし

「Good On Life」
直訳すると「人生にいい (こと) 」。

ブランド誕生以来26年に渡りこだわりを曲げることなく、どんな人にも馴染むベーシックで丈夫な製品を生み出し続けてきたGood On。
ともなれば、その愛用者は種々様々。Good Onの製品は、独自のこだわりを持って人生を楽しむ人々の多様なライフスタイルに溶け込み、寄り添ってきました。
そんな愛用者たちのライフスタイルにフォーカスし、日々の暮らしにどんな「人生にいいこと」を取り入れているのかを覗く連載企画「Good On Life」。
 
第1回目となる今回は、都心に近い神奈川県川崎市で農業を営む「いのうえのうえん」の代表・井上さんへインタビュー。
生まれ育った町で都心との心地良い距離感を楽しみながら、野菜の魅力を発信し続け、オンとオフの境目で自身の好きなことに没頭し、大切なものを愛でる暮らしを送る。そんな彩り豊かなライフスタイルを拝見させてもらいました。

Q_はじめに、井上さんの年間の生活スタイルについて教えてください。

仕事は農業で、少量多品目という感じで品種でいうと100品種くらいやっています。
今の時期(取材時: 3月)は、苗を育てるような時期なんですが、このあと「のらぼう菜」という、見た目が菜の花に似ていて、菜の花よりクセのないちょっと珍しい野菜や「筍(たけのこ)」が出てくる時期あたりから忙しくなってきます。そのあとは、夏野菜の手入れもあるので、6〜8月あたりが一番忙しい時期になりますね。
秋冬は「さつまいも」などの収穫もあります。そのほかにも、月に1度程度、地元の新百合ヶ丘周辺を中心にマルシェに出店させてもらっています。仕事以外では、繁忙期の合間をぬって休めるときは趣味のキャンプにも出かけます。自宅でゆっくり過ごすような休日はあまりなくて、自宅にいても薪ストーブやキャンプで使う薪を割ったり、自宅の植物のケアをしたり、出荷だけ済ませたり…。つねに動いていることが多いです。

普段は自宅から軽トラックで向かうという高台の畑は、見晴らしがよく開放的

青々と美味しそうに育ったネギが美しく並ぶ

キャンプと薪ストーブに使うという大量の薪は、手割りできる量ではないそうで、井上さんお気に入りの薪割り機で(笑)

Q_自然に囲まれたステキなご自宅でBBQや焚き火も楽しめそうですが、井上さんにとっては時間を見つけて出かけてキャンプをするということは大事な時間なんですね!

よく「自宅でいいじゃん!」って言われるし、自宅でBBQや焚き火をしやすいように車庫に換気扇を取り付けたりしているんです(笑)。ですが、職場(畑)と自宅の境目があまりないので、外へ出かけて何も気にしないで、開放的な時間を過ごすことは僕にとってすごく大切なことですね。


Q_間取りやインテリアのすべてにこだわりが施されているとても素敵なご自宅ですが、設計やインテリア選びなどで大切にしているポイントはありますか?

敷居をなくして、空間を広く見せて開放的になるように工夫しましたね。インテリアに関しては、妻と趣味が同じなので、任せている部分はありますが、僕自身はいわゆるギア好きなので、インテリアに限らずキャンプ道具や工具ひとつとっても妥協しないです。そのほうが、手に入ったら使いたくてうずうずするし、楽しいですから (笑)

取材中、ちょこちょこ遊びにきてくれた井上さん宅の2匹の愛猫(モヤ)と(モク)ちゃん。写真は(モヤ)ちゃん!?

火を見る時間が好きで焚き火も趣味だという井上さん。薪ストーブを購入してからはすっかり薪ストーブばかりだそう

Q_家業を継いだカタチで新百合ヶ丘で就農されている井上さんですが、幼い頃から暮らしてきたこの地域だからこそ叶っていると感じることはありますか?

田舎すぎず、都会すぎず。お客さんとの距離も近いし、東京にも出やすいことから人口も多いので、たくさんの人たちに作った野菜を食べてもらえるのはすごくありがたい環境です。
都会的な街でもあるので、小さい頃は実家が農家ってちょっとイヤで、隠したりもしていましたけどね(笑)。ですが、人気のある街だからこそ、地元に特化してマルシェに出店したり、イラストレーターなどのクリエイターたちと繋がり、野菜を通したブランディングができたり、多くの人たちに安全で美味しいと覚えてもらって、しっかり商品の単価を維持できるので、すごく恵まれていると思っています。

マルシェや直売所を中心に展開している「畑から台所へ。」。野菜を通してクリエイターたちとともに地元を盛り上げる

すぐそばには都会的な新百合ヶ丘駅。トレランや散歩に井上さんの畑の近くを通る人たちも多いそう

Q_井上さんの1日のルーティンを教えてください。

時期によってですが、基本的には朝は収穫に行って、荷造り・出荷をします。帰ってきてからは、草刈りや苗植えをして、翌日の収穫と袋詰めをします。野菜って朝収穫するものと、夕方に収穫するものがあって、「おくら」や「きゅうり」、「なす」なんかは朝に収穫をして、「にんじん」などの根菜や「ブロッコリー」などは出荷する前日の夕方に収穫していますね。あと仕事以外というか…、オンとオフの境目で薪割りしなきゃいけないですね(笑)

一日のはじまりは、畑へ行き収穫からスタート

愛情をかけて育てたみずみずしいブロッコリー

Q_井上さんはGood Onのアイテムをライフスタイルにどのように取り入れていますか?

作業をするときは色つきのアイテムをユニフォームにもさせてもらっていますし、マルシェに立つときは白で統一して使わせてもらっています。キャンプに出かけるときも着ているので、自然と何も考えずにめちゃくちゃ着ているのがGood Onで、まさにデイリーウエアです。
着やすくて、ヘタらないし、何にでも合わせやすく重宝しています。リアルに着込んでいるんですが、少し破れたり、ヘタってテロンってしている感じも味があっていいから、捨てるタイミングが難しいところも好きですね(笑)。かなり生活に溶け込んでいます!

普段から仕事着としてもよく羽織るというGood Onの「HEAVY JERSEY COACH JACKET 」。
年季の入った色あせ感が愛用の度合いを物語っている

Q_今回のテーマでもある「Good On Life」は直訳すると「人生にいいこと!」というような意味を持つのですが、井上さんとってライフスタイルに取り入れているような良い習慣や気に入っていることを教えてください。

今、全体的にけっこう気に入っています(笑)。
オンとオフの境目がわからなくなっている感じなんですが、それがちょうど良かったりするんです。特に習慣というものはないのですが、火を見る時間が昔から好きで、薪ストーブを生活に取り入れたり、植物を探して出会ったら自宅へ連れて帰って手間をかけながら育てたり…。自分が心地よいと思える時間は大切にしています。

愛好家ならよくわかる、手のかかる数々の植物をじっくり大切に育てる。そんな時間も心地よい

植物と薪に囲まれた、井上さんの好きな空間

Q_最後に、これからトライしたいことなどあれば教えてください。

実はまったく野望というか展望のようなものがなくて(笑)。今までもそうでしたが、このまま流れに身を任せていきたいタイプです! 強いていうなら、Good Onと一緒にマルシェなんかできたらいいですね。

外で過ごすことが好きな愛猫(みー)ちゃん。取材スタッフのお見送りもしてくれました(笑)


井上広基
(Instagram: @inoue_nouen

彫金や木工業などものづくりの仕事に従事したのち、神奈川県川崎市麻生区で家業でもあった農業を継ぎ「いのうえのうえん」をスタート。今年で15年目。約100品目ほどを作り、「畑から台所へ。」を展開し、直売所をはじめ多くの店舗で販売。地元新百合ヶ丘に特化したマルシェへの出店なども定期的に行う。野菜の味はもちろん、スタイリッシュなパッケージや工夫を凝らしたインスタグラムも話題。


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