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2022年11月11日

Good On People Vol.8 二村 昌彦(株式会社ガレージ代表)

  • Special Feature / 特集
  • Good On People / グッドオンピープル

Good Onの誕生から今年で25年。
 
長い歴史の中でGood Onと深く関わるキーパーソンたちはどのように人生を“経年変化”させてきたのか。
その人物とGood Onとの繋がりを読み解く連載企画Good On People
 
8回目の今回は、「植物と暮らす」をコンセプトに、愛知県豊橋市の本店を拠点に東京、神奈川でgarage、Rust、noniといったショップを運営、こだわり抜かれた世界観で植物とライフスタイル雑貨が融合した空間を展開し、多くのファンに愛されている株式会社ガレージの代表、二村昌彦さんにインタビュー。

garageのお店で古くからGood Onの商品を取り扱うとともにスタッフの制服にも採用し、自身も店頭から庭づくりの作業、お子さまと遊ぶ休日まで長年愛用し続けているという、Good Onとの関わりの深い二村さん。
三井アウトレットパーク横浜ベイサイド内のgarage YOKOHAMAにお邪魔して、お気に入りのアイテムや仕事、空間作りへのこだわりなどを伺いました。

#08_二村 昌彦
株式会社ガレージ代表
HP/ https://garage-garden.com/

Q_ ガレージを立ち上げるまでの経緯やご自身の経歴を教えてください

実家の家業が種苗会社だったので、幼い頃から土や植物が身近にある生活をしていました。僕自身はというと、昔から雑貨やインテリアが好きで、当時は男子でインテリア好きっていうのはめずらしくて、少し変わった学生だったかもしれません。
愛知県に住んでいたのですが、雑誌なんかで東京のおしゃれな雑貨屋さんがよく掲載されているのを見ていて、大学は東京の学校へ。卒業後も首都圏に残りたかったので、関東を中心に展開しているホームセンターへ就職をしたんですが、配属は静岡でした(笑)。
 
昔からホームセンターが好きでしたし、植物の担当をしていたこともあり、ただ植物を植物として販売するのではなく、その頃から、“ 植物のテーマパークを作りたい ” と言って、工夫しながら店舗作りをしていましたね。
漠然とですが、将来は起業したいという考えもあったので、店長やバイヤーなどを経験させてもらいながら9年ほど勤務し、オランダへ行きました。
オランダで1年半ほど現地の種苗会社で仕事をしながら暮らし、帰国後に豊橋市で植物とインテリアを主軸としたお店をオープンしたんです。それが始まりです。

Q_ 今回の取材場所でもある「garage YOKOHAMA Living with plants」は本店とはまたちょっと違う空間ですね

ここは天井からもすごく日差しが入るので植物も多くて、海を感じられるように流木を使用したり、目の前がマリーナなので、船のモニュメントも設置しました。実はこの横浜ベイサイドマリーナという施設自体に「昔、沈没しそうになった船をくじらが助けてこの場所まできた」っていうストーリーがあるんですが、そんなストーリーとも合うなって思っています。
 
僕は「ここに出店したら、こんなメリットがある」とか、リサーチとかってしないんですよね(笑)。感覚みたいなものを大事にしていて、この横浜のお店も豊橋のスタッフと「将来、鎌倉に出店できたらいいね」みたいな話をしていたのが頭のどこかに残っていて、ここは横浜なんだけど、横浜駅の中心部からかなり南の方で鎌倉も近いですからね。そういうスタッフの何気ない一言とかをカタチにしたりすることも多いんです。

Q_ 本店もある愛知県豊橋市を皮切りに、その後、名古屋、首都圏へ店舗を展開していくなかで、Good Onとはどのように出会ったのですか?

店舗をスタートさせ、一人ひとりのお客様を大切にしようという思いで、「どうしたら心地良い空間を作れるか」というのを常に考え、外に木を植えたり、フェンスを作ったり、日々カスタマイズを続け、遠方からもお客様は徐々に増えていきました。ありがたいことに、その空間を気に入ってくださったお客様から、ご自宅の庭のデザインなどの依頼も増えていったんです。

店舗で「これください!」と言われて、そのまま自宅へ行って植えるような作業も多く、店頭でも外の作業でも着用できる、品質の良い作業着のようなものが欲しくて、買い物へ行ったときに手に取ったのがGood Onのアイテムでした。

Q_ ガレージのお店では、グリーンだけでなくインテリア雑貨、スツール、キッチン雑貨など、こだわりのライフスタイル商品などもたくさん取り扱っていますが、その中でGood Onはどのような存在ですか?

「日本一、素敵なお店を作りたい」。そんな思いで始めて、取り扱い商品に関しても、自分が売るための商品ではなく、気に入っているもの、使いたいと思う商品を取り扱っています。
Good Onの商品と出会い、店頭から外での作業、買い物までオンもオフも関係なく愛用するようになり、たくさん着るからちょっとクタっとしてくるんですが、それも味が出てカッコよくて…。
 
店舗でも古材を使ったりしているのですが、そんな空間とも相性が良いんですよね。使い続けて味が出るというものは好きで、お取り扱いをスタートさせて頂き、今では自分たちの制服としても使用しています。
ガレージは “ ラフ ” という言葉をよく使うのですが、妙にカッコつけず、ラフな感じ。そのラフさが自然と馴染んでいるんですよね。

Q_ ガレージ、そして二村さん自身がこだわり、大事にしているしていることはなんですか?

世界観ってものすごく大事で、それは素敵なものと素敵なものを合わせれば「素敵」ということではないんです。それって植物と鉢の組み合わせとよく似ていて、「この植物は変なカタチだけど、この鉢と組み合わせたらめっちゃカッコいい!」とか、反対に「この変な鉢、あの植物が入るといい感じかも」とか、そういうことはずっと考えているし、こだわっています。
 
もし売り上げを上げたいなら、たくさん仕入れたり、カラバリを増やせば売れるのかもしれないけど、“ 馬鹿の一つ覚え ” じゃないけど「このアイテムはこのカラーしか入れない」など、こだわり抜いて、それを続けてきました。
 
庭づくりなどを提案させてもらうときは、まずその人を知ることを大切にしています。予算のなかでカッコいいものを求められたときに、その人が求めるものよりもさらにカッコいいものを提案できて、予算以上の価値が生まれるんです。そういったことは、スタッフにも伝えています。

Q_ Good Onのアイテムでお気に入りを教えてください。

僕は定番のBaseball Teeが一番気に入っています。今日も着ているんですが、現場作業ってケガをしたりするので半袖はあまり着ないんです。かといって長袖だと作業するときにモタついてしまうので、この丈感はちょうどよくて、毎回破れるまで着ています!それもカッコよく思えるお気に入りのアイテムですね。
 
自宅に庭があるのですが、週に1回ほど、子どもたちが起きてくる前に手入れをしていて、子どもたちが起きてきたらそのまま庭で一緒に遊んだりして、なるべく自然のなかで遊ぶのですが、そこでもGood Onを着たまま過ごしているんです。もう本当にライフスタイルに寄り添っています。

Q_ 先日は恵比寿(東京)にあるGood Onのフラッグシップショップの植え込みも手掛けられたとのことですが、どんなイメージでデザインされたのですか?

僕たちは対面を大事にしています。よく打ち合わせをして図面を引く人と現場に行く職人さんと分けている場合があるのですが、庭って図面では表現できない部分をどこまで表現するかというのが大切なので、ガレージでは打ち合わせした担当者が最後まで担当しています。
 
これまで、愛知(県)を中心に庭の作業をやっていたのですが、Good Onさんから依頼があり、「これは行くしかないでしょ!」っていう気持ちで担当させて頂きました。昔からの付き合いですし、会社の人たちの人柄なんかもイメージしながら、「Good Onだったら!」 ということを考えながら作らせて頂きました。

Q _最後に、今後トライしていきたいことや展望を教えてください。

豊橋で10年、その後、名古屋、関東に出てきて15年。僕自身の年齢もあるけど、見える世界も変わってきました。
植物は農家が育て、店頭に届くのですが、インテリアとしての植物がどう見えるかっていうのを提供、提案して、「生き物ですからこう管理してください」ということを伝えるだけでなく、この植物がなぜこうなっているのか、農業、生産の部分も追求し、学びを深めたいです。

会社としては、さらにお客様に知って頂きたいので、店舗は出店していきたいと思っています。今年は12月中旬に丸ビル(東京)への出店を予定しております。

今回ご協力いただいたgarage YOKOHAMAについては、Good Onにゆかりのあるお店を巡る特集「Store Tours Vol.1 ー garage YOKOHAMA」、garage TOYOHASHIやgarage NAGOYAについては「【出張報告】福岡・大阪展示会 → お世話になっているディーラーショップ巡り」といった過去の記事でも取材させていただきご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

Photo_ Yuji Sato
Text_ Rie Watanabe
Produced_Yosuke Niwa(Good On)
Production_KARHTU


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