2022年9月13日
Good Onの選び方 ― 定番スウェットシャツを徹底比較~生地編~
- Special Feature / 特集
- How To Choose / グッドオンの選び方
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夏も終わりが見えて、夕方には少し秋の風を感じられる気持ちのいい季節。
そろそろ秋冬の準備も必要ですね。
今回は、まだ少し早いけど、寒くなる前に今からチェックしておいてほしい、Tシャツに並ぶGood Onの定番アイテム「スウェットシャツ」の”生地”にフォーカスを当てて比較してみました。
一括りにスウェットと言っても、厚さ、温かさ、着心地、色合いなど、それぞれ特長は様々です。
改めてじっくりと理解すると上手な使い分けができるはず!
今年の秋冬に大活躍するであろう、あなたにピッタリのスウェットシャツを見つけてみては!?
Good On の3大スウェット生地
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Good Onのスウェットで定番の生地はこの3つ!
9オンスと13オンスの裏パイルスウェット(French Terry)と、9オンスの裏起毛スウェット(Nap Back Fleece)。
中でも「9oz French Terry」はGood Onの創業当時からのド定番!! 最もベーシックなスウェット生地です。
Tシャツの定番は5.5oz Jersey、スウェットの定番は9oz French Terry、ぜひ覚えておいてください。
他の2種類ももちろん定番の生地ですが、汎用性の高い「9oz French Terry」と比べると、質感や風合い、着心地などの違いでやや好みが分かれるところ。
それぞれの特徴やクセを理解しつつ上手に使い分けて着こなすのがスウェットを存分に楽しむ秘訣です。
スウェットの”オンス”については、「Good Onの選び方 ― オンスについて」 の記事で詳しくご紹介していますので、こちらも併せてご一読くださいませ。
それでは3つの生地について、じっくり見ていきましょう!
ー9oz French Terryー
裏がタオルの様にパイル構造になっており、日本では裏毛スウェットとも呼ばれる、スウェットシャツでは定番として使われる生地。
サラサラの肌触りで吸水性に優れていて、かつ通気性も良いので、湿気の多い日本の気候に適しています。
9オンスの生地はインナー&アウター共に着回しが利き、春、秋、冬の3シーズンに渡り快適に着用できる、汎用性の高いスウェット生地です。
厚すぎず薄すぎない適度な厚みと、程よい伸縮性、ふんわりとした弾力で、Good Onのスウェットの中で着心地と使い勝手の良さはこちらがトップ。
13オンスと比べると見た目のタフな無骨さや重厚感は劣るものの、見た目からも伝わるコンフォータブル感(軽くて着心地が良さそうな感じ)と、スウェットならではのカジュアルで気取らないライトな雰囲気は9オンスならでは。
生地の目も粗すぎず細かすぎず、ベーシックなスウェットそのものといったナチュラルな風合いが楽しめます。
着用と洗濯を繰り返していくことで生地が解れて柔らかく馴染んでいき、着心地も自分の身体に馴染んでどんどん良くなっていきます。
顔料染め特有の、洗濯による色あせやアタリもソフトで、アクの強すぎない柔らかな雰囲気へと育っていく経年変化をじっくりと堪能することができ、生地の表面やリブ、縫製箇所などにもほど良い擦れや毛羽立ちが出てくるので、長年愛用して育てていけば、”The USA 古着”なスウェットの味を纏っていきます。
ガンガン着倒して経年変化させていきたい、という方にもお勧めです。
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商品は、RAGLAN CREW SWEAT、RAGLAN PULLOVER HOOD SWEAT、RAGLAN ZIP HOOD SWEATなど、季節やスタイルを問わないベーシックな王道スウェットシャツを中心に展開。
その時々の気分やトレンド感でカラーを変えながら安定の着心地をお楽しみください!
ー13oz French Terryー
こちらも裏がパイル状のFrench Terryですが、9オンスよりも更に太い糸を用いて高密度に編み立てられたヘビーウェイトスウェットとなります。
番手の異なる3本の糸を三層構造に束ねて強度のある1本の糸にし、13ozのヘビーウエイトの裏パイル状にニッティング。
高温ドライヤー乾燥が主流の現在のアメリカにおいては、縮率の調整が難しいためほぼ使用されることの無い希少なスウェット生地を再現しています。
ボトムスやアウターなど、ハードに着込んでも膝や肘が出ず、破れ辛い丈夫なスウェット生地です。
硬く肉厚なヘビーオンスのスウェットは堅牢でタフな半面、やや伸縮性、柔軟性に乏しく、ずっしりとした重みで着心地にもひとクセあり。
そのため製品には立体パターンを採用し、身動きに重要な箇所にはリブを用いるなどの工夫が施され、重みによる縦方向への伸びを解消するために生地を横使いするなど、ヘビーウェイトスウェット生地の特性を考慮して使いやすく作られています。
9オンスのFrench Terryがインナー/アウター兼用ならば、こちらの13オンスはどちらかというとアウター推奨。
何度も洗濯をしていくと生地感は多少解れて馴染んでいくものの、このオンス特有のゴワゴワとした張り感や存在感のあるザラッとした肌触り、ずっしりとした重量感は割としっかり残っていくので、インナーとしてはやや着心地が悪くかさ張りが出るのでご了承ください。
13oz FrenchTerryは生地の目が粗く、畝がくっきりと出ており、無骨でタフな表情が魅力。
顔料染め特有の濃淡が畝に沿ってくっきりと出ており、はじめから9オンス以上に擦れた色あせ感があります。
洗濯のたびに表面の白い擦れ感が増していきますが、編み目の奥は比較的色があせずに残っていくので、長く愛用するほどに生地の凹凸にくっきりと濃淡が現れ、デニムのように独特な味のある表情になっていきます。
生地へのダメージ感や型崩れを感じさせずに、ヘビーデューティーな雰囲気を保ちながら無骨な色あせ感を楽しみたい方にお勧めです。
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商品は、ヘビーオンス生地のインパクトや堅牢なステッチワーク、着心地を確保するための独自の立体パターンをデザインの主役として生かした、シンプルでベーシックなアイテムを展開。
まさに、生地を楽しむためのスウェットですね。
こだわりをしっかり主張しつつヘビーウェイトスウェットの魅力をお楽しみいただけると思います。
ー9oz Nap Back Fleeceー
綿100%の9oz French Terry生地の裏側を鉄のブラシで掻き、フリース状に起毛させたスウェット生地です。
USAスウェットの王道とも言える裏起毛のスウェット。
裏起毛で目が詰まっているため保温性と保湿性に優れ、ウールのように暖かく、見た目同様にソフトで軽い着心地が特徴です。
綿100%なので静電気が起こりづらく、熱に強く丈夫で、綿ならではのナチュラルな肌触りとほど良い張り感が化繊のフリースやスウェットとは一線を画します。
9oz French Terryと比べ、生地の表面は目が詰まっていて凹凸が少なくフラット。また、French Terryよりも伸びづらくタフな着用感なので、気兼ねなく着倒すことができます。
Good Onのスウェットの中では最も伸縮性が低く、製品はその分を考慮してゆったりとしたワイドなパターンで製作されていますが、9オンスという絶妙な薄軽生地なら、さほどゴワつきやかさ張りも少なく動きやすいので、冬場はインナー使い、春秋はアウターとして様々に活用できます。
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目の細かいNap Back Fleeceは、顔料染めの色の入り方もFrench Terryとは異なります。
9oz French Terryよりもはじめから風合い感が強めの薄色な仕上がりとなっており、洗濯による経年変化もやや顕著です。
全体的にやや淡く光沢感のある印象に染め上がっており、張りの強いこの生地特有のシワ部分にはくっきりと濃淡が現れるのが特徴。
洗濯を繰り返していくと、全体的に均等にきれいに色があせていきますが、縫製箇所やシワになっている部分は比較的濃色がしっかり残ります。
ちなみに、裏側がフワフワな起毛で表面は細かく目が詰まっているこの生地は、生地本来の柔らかさや弾力が生きたまま仕上がる反応染めとも好相性。
ソフトで着心地抜群に染め上がり、発色が良く落ち着いた光沢感のある綺麗目な印象に仕上がります。
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Nap Back Fleeceは、複雑なカッティングや縫製、付属の取り付けなど、French Terryよりも多様な造り込みが可能で、染色によってもマルチな顔を見せるこの生地の特長を生かして、9oz French Terryよりもちょっと手の込んだデザインのものや、スウェットをファッションへと落とし込んだ、トレンド感のあるアイテムもたくさん展開しています。
今シーズンも新しい商品が色々と入荷予定なのでお楽しみに。
今回はGood Onの定番スウェット生地について、詳しくお話しさせていただきました。
今後Good Onのスウェットを選ぶ際に、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです!
もちろんアイテムに合わせてたくさんのカラーをご用意しておりますので、Tシャツとはまた違ったスウェットの経年変化も是非楽しいでいただきたいです。
次回は「Good Onの選び方ー定番スウェットシャツを徹底比較~着用編~」という事で、今回ご紹介した生地を使用した定番スウェットシャツを実際に着比べてご紹介します!
そちらも是非参考にしてください!
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Text: Yosuke Niwa(Good On)
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