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2022年12月6日

Good On People Vol.9 丹羽 洋介(Good On – Retail/Webmaster/PR Manager)

  • Special Feature / 特集
  • Good On People / グッドオンピープル

ブランド誕生から25年。
 
長い歴史の中でGood Onと深く関わるキーパーソンたちはどのように人生を“経年変化”させてきたのか。
その人物とGood Onとの繋がりを読み解く連載企画Good On People
 
第9回はGood Onブランドのフロントマン(PR、ショップ、ソーシャルメディアのマネージャー)であり、ベースマン(EC&WEBマネージャー)として、時代と共に進化する様々な業務を束ねてきた丹羽さんにインタビュー。
 
リテール部門の責任者としてお客様とリアルなコミュニケーションを取りながら、自社のオンラインサイトやSNSといったバーチャルなツールを積極活用しユーザーのニーズに応えるのはもちろん、カタログなどの販促物も手掛け、正確かつ的確にGoodOnブランドの魅力と情報を世界に届けるために日々奮闘されています。
そんな、ブランドとファンやディーラーさんとの橋渡し役の秘めた熱い想いや今後の展望についてお聞きしました。

 #09_丹羽洋介
Good On リテール/Webマスター/PR マネージャー
IG : yosuke_niwa

Q_はじめに、Good Onで働くことになったきっかけを教えてください。

もともとMVやCM、広告などの商業アートが好きで、アパレルブランドのカタログやフライヤー、雑誌の広告なども好きなデザインのものを集めたりしていて、高校を卒業後に恵比寿にある広告系の映像制作の専門学校に通っていました。
その時に住んでいたのも恵比寿で、近所にあったショップが弊社の運営していた「One Life General Store」というお店でした。古着やインポートアパレル、雑貨などを幅広く扱うアメカジのライフスタイル提案型セレクトショップといった感じで、その中の一つとしてオリジナルブランドのGood Onの商品も販売していましたね。
もともと古着やアメカジファッションが好きだったので、在学中からそこにお客さんとしてよく通っていたんです。
在学中からフリーランスで映像の仕事をしていて卒業後もしばらく続けていたのですが、当時の映像業界はデジタルへの移行真っ只中でインターネットの普及も加速していた時期だったので、そんな移り変わりの激しい業界で戦っていく覚悟を決められず、一旦離職して考えてみることにしたんです。
それを機に、興味があった販売の仕事やアパレルの流通について学びたいと思い、代官山の某店でアルバイトを始めました。
そんな時にたまたま「One Life General Store」のスタッフ募集を見つけてすぐに応募し、入社となりました。2006年1月、23歳の時ですね。

Q_入社後まずは新店舗の横浜赤レンガ倉庫店に配属されたとお聞きしています。当時の状況やお仕事について教えてください。
 
入社して3か月後に横浜赤レンガ倉庫に新店がオープンするということで、右も左も分からないままま開店準備から色々と任せてもらいました。この時にお店作りや運営など、全て一から構築していくのを経験できたのはとても良かったです。
その後は主にMD、バイヤー担当としてお店と本社を行き来しながら働きました。
当時開業して間もなかった横浜赤レンガ倉庫は観光名所のようになっていたので、毎日たくさんのお客様で溢れ返っていて、お店の中も身動きが取れないような混雑の日も多くありました。
その頃は、今のように無地のTシャツやスウェットをファッションの主役にして着こなしているような人はほとんど居ない時代でしたから、たくさんのロゴやグラフィックをデザインして毎週のように何百枚もTシャツにプリントをして販売していました。
とにかく、どんな人にでもまずはプリントTシャツ一枚から買ってもらい、多くの人にGood Onを知ってもらうきっかけになればと、必死でしたね。
 
あと、横浜のお店がオープンしてから毎シーズン欠かさずにショップカタログを自作してお客様に配っていたんですよ。お店でセレクトしている商品やまだ知られていないブランドを紹介するために、毎回テーマを決めて自分たちでコーディネートを撮影して、物撮りして、文章を書いて。
当時はInstagramも無い時代でしたけど、今思い返すと、現在Good OnのPRとしてSNSやブログ、カタログでやっていることと基本は同じかもしれませんね。やはりこういう仕事が好きなんだと思います(笑)。

Q_現在はPRやWeb関連のマネージメントの他に、リテールマネージャーとして実店舗とECサイトの運営責任者も兼任されていますが、どのように今の業務を担当する事になったのでしょうか?また今の仕事のやりがいや苦労していることについても教えてください。
 
僕はどちらかというと、洋服そのものよりもそれを買うことや売ること、ショッピングという体験やその周りの演出が好きなんだと思うんです。もちろんファッションや服が大好きなんですけど、ブランドやお店を運営していく上での商業的な側面に惹かれてこの仕事を続けているんだと思います。
そういったタイプの人ってGood On界隈には意外と少ないと思うので、その視点を生かしてうまく役に立てているのかなと思います(笑)
 
具体的には、2011年頃からGood Onの勢いが好調に伸び出し、赤レンガ倉庫での実績や世間の流れを汲んで、Good Onブランドの拡大へ向けて動き出しました。将来的にGood Onの専門店を作ることを視野に入れ、2013年に赤レンガ倉庫のお店を閉めて準備に入りました。
当時はまだまだネット通販が一般化していなくて、特に服のショッピングといえば実店舗派が大多数の時代で、アパレルブランドが公式にネットで発信したりEC販売をしているケースは少なかったのですが、だからこそ先駆けてそちら側をしっかり整えてから満を持して店舗を作る必要があると感じていたので、一から勉強し、色々な人に協力してもらいながらプラットホームを整えていきました。
オペレーションやカスタマー対応の面でも業務を構築し、徐々にECを軌道に乗せていくことができました。
直営店舗を持たずに実績を作って需要を実感できたのは、ブランドとしてのその後に繋がる大きな自信になったと思います。
同時にカタログやEC、SNSなどのビジュアルやテキストに関してもテコ入れしながら、イベントなどへの出店を重ね、コツコツと今に繋がる流れを作っていきました。
ほとんどの業務が未知の領域で一からのスタートでしたし、毎日深夜まで勉強と試行錯誤の繰り返しで本当に大変でしたね。
でも、やった分だけみるみる成果が上がるし、自分にしかできないというか、やるしかないという感じだったのでやりがいはありましたし、ブランドと自分自身が毎日成長している実感があって面白かったです。

その後、2018年春に念願のGood On -Flagship shop-をオープンすることができ、単なる直営店というだけでなく、ブランドの世界観を表現する場として、また、ECやPR、マーケティングの拠点として、大切に運営しています。
コアなファンのお客様はもちろん、国内外からたくさんのお客様がご来店くださっており、皆様とのコミュニケーションから得たご意見やご要望を、商品づくりやPR、ブランド運営に積極的に生かしていっています。

これまでのそういった流れから自然に色々と兼務する形になっていますが、やっている仕事は全て密接に繋がっていますし、全てはお店という販売の最前線から始めて色々と経験してきたからこそできる仕事なのだと思っています。
ツールやシステムは日々進化しますし、世界の情勢や市場も目まぐるしく変化するのでゴールが無く常に並走し続けるのは大変です。常にマルチタスクに追われて大忙しですが、やはりお客様が喜んでくれたり、新たなお客様に知ってもらえることが何より大きなやりがいになっていますね。

Q_未だにコロナの影響などで厳しさが続くといわれているアパレル業界ですが、そんな中で着実にGood Onはファンを増やし、売り上げを伸ばし続けています。なぜでしょうか?
 
Good Onの商品はシンプルだしベーシックで普遍的なデザインだからこそ廃れることが無く、誰でもどんな時でも着られます。にもかかわらず、着ていると質の良さや色合いの個性がしっかり実感できて見た目からもそれが周りに伝わる、ベーシックでありオンリーワンでもあるんです。皆さん直感的にそれが現代の服の理想形だと感じて選んでくださっているのではないでしょうか。今の時代の空気感にちょうどマッチしている部分はあると思います。

そして重要なことですが、Good Onはお互いに信頼し協力し合えるサプライチェーンのもとに成り立っていて、それを維持しお互いに成長していくことに非常に重きを置いているんです。これまでの世界情勢の変化やコロナ禍の中でも、常にサプライチェーン全体で乗り切って継続していくためにどうすべきか考えて行動してきました。
これまでの25年の歴史を経て、そういったサステナブル思考が社内に根付いているように感じます。
そうしてこれまでに築いてきた信頼と協力体制があるからこそ時勢に合わせてスピード感のある対応が可能ですし、商品を販売してくださるディーラーさんたちとのリレーションがうまく機能している要因でもあるのかなと思います。
それがGood Onチームの持ち味となってユーザーの皆さんに伝わっているから、「生産者の顔が見えるブランド」という安心感に繋がっているのかもしれませんね。ついつい人に紹介したくなる、口コミで語りたくなる、皆さんのお気に入りブランドになれてきているのかもしれません。
 
また、近年はYouTuberの方々をはじめ、ディーラーさん、ユーザーさんなどが積極的に魅力を発信してくれるようになり、こだわりのあるブランドとして世界中で認知していただけるようになったのはありがたいですね。
おかげさまでフランスや香港、台湾をはじめ海外での人気も広がってきて、お店にも毎日各地からお客様が来てくださっています。

Q_今後ますます ECでの販売が普及し、情報化が進んでいく中でGood Onの強みは何だと思いますか?

真似できないモノづくり、その結果としてTシャツ一枚に、語れる情報量がたくさん詰まっているということですかね。
人に語りたくなる、自慢したくなる製品であることはとても重要なんですよね。普通はメーカーやブランドが表に出さないような生産背景についての情報や、時にはネガティブなポイントについても、Good Onでは可能な範囲ギリギリまでお客様やディーラーさんにしっかりお伝えしていきたいと思っています。
ブランドや製品の裏側には当然、オープンにできる情報と企業秘密のような見せられない情報があり、どんな情報でも発信する際には毎回厳格に精査して慎重に動いていますが、会社のベースが「モノづくりのプロ」と「服好き」の集まりなので、職人気質というか、自信のある製品しか世に出していませんから、丹精込めた製品についてはなるべくしっかりと皆さんに知ってもらいたいんです。
 
今はなんでもすぐに検索できますし、皆さん情報を欲してますよね。
Good Onのお客様も皆さん商品についてとても詳しくて熱量が高く、いつも驚かされます。そういう熱心な人たちが求める情報をしっかりとお届けできていることも支持していただける要因なのかなと思います。

Q_丹羽さんが考える今後のブランドの展望やGood Onに期待してほしい事を教えてください。
 
近年は海外からのニーズも急拡大しているので、どのように広げていくか意識しています。
海外のディーラーさんやエンドユーザーさんに向けても正しく情報と魅力を発信し、良い関係を築いて長くお付き合いができるようにサポートしていきたいと思います。
これから海外の方々もどんどん日本にやって来ますし、国内のディーラーさんとも協力して盛り上げていきたいですね。
Instagramでも、海外でGood Onを着てタグ付けしてくださる人がどんどん増えていて、コーディネートや撮り方も皆さんかなりレベルが高いんです。本国の我々も負けてられないなと、勉強させてもらってます。
洋服の本場フランスなどでも高く評価していただき、日本発のグローバルブランドとして丁寧に扱ってもらえるのは光栄ですよね。 
そんな中、ここ数シーズンはGood Onの生産に関わるサプライヤーもコロナの影響をかなり受けていて、大幅な納期遅延も生じています。お客様には多大なご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳ない思いです。
これまでに築いてきたご期待を裏切らないように、ますます頑張っていかねばと思います。


実は数年前からYouTubeでの発信も準備を進めていて、最近ようやくGood Onの公式YouTubeが動き出しました。
動画ならではの面白い企画や、動画でないとニュアンスの伝わりづらい情報や商品の良さがたくさんあるので、世界中に発信していければと思っています。
皆さんがチャンネルで取り上げてほしいことや知りたいことがあれば、ぜひ気軽にコメントを入れていただけると嬉しいです。

Photo : Kentaro Yamada
Text : Suemichi Tarodachi(elevenista)


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